先進技術を活用した「統合マーケティングオペレーション実行支援サービス」を提供開始

~カスタマーデータプラットフォームや生成AI活用によるデジタル広告最適化などマーケティング業務を支援~

トピックス

2023年10月5日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2023年10月5日からマーケティング業務の成果向上を支援する「統合マーケティングオペレーション実行支援サービス(以下、本サービス)」の提供を開始します。これまでノウハウを蓄積してきたカスタマーデータプラットフォーム(以下、CDP)注1やAI技術を活用し、お客さま企業のデジタル広告やキャンペーンにおけるパーソナライズ精度を高める仕組みを提供します。合わせて、300以上の成功事例に基づいた業務テンプレート等を活用し、各種マーケティング施策のコンサルティングから実行、効果測定や改善・高度化までを行い、効果的なOne to Oneマーケティング実現を支援します。本サービスは、デジタル広告の成果に伸び悩む企業、特に新規顧客の獲得やCPA(顧客獲得単価)注2、LTV(顧客生涯価値)注3といった指標の改善をめざす企業を対象としています。
NTTデータは本サービスを2025年までに30社に提供することをめざします。本サービスの提供を通じて、デジタル時代に多様化が進む複数チャネルを統合し、個人に合わせた最適なマーケティング施策の実現を支援していきます。

背景

顧客一人一人が自分好みのものを選べる世の中で、提供企業にとっては商品やサービスのパーソナライゼーションは喫緊の課題であり、その難易度は日々上がっています。デジタルの世界では、複数のチャネルにまたがった顧客の行動を統合し、顧客の属性や⾏動を可視化してデジタル接点を軸とし、その人との最適なコミュニケーションを図る必要があります。
特定の有識者に頼る体制ではターゲティング精度や実行できる施策の数に限界があります。多様なデータを効率的に分析・活用し、高い精度のパーソナライズ化を実現するためには、データドリブンかつテクノロジーの活用が必要不可欠です。
NTTデータでは、これまでの数多くのお客さま支援実績を基に、2023年4月には顧客体験価値(CX)向上を目指す、「デジタルサクセス®」CXイノベーションサービスの提供を開始しています。

サービスの内容

本サービスは、「デジタルサクセス」CXイノベーションサービスの1つで、マーケティング支援に関するものです。
NTTデータは、お客さまのマーケティングの成果創出のために、CDPやAIといったテクノロジーの活用や、実績を積み上げてきたマーケター、コンサルタント、エンジニアがお客さまの状況に合わせて最適なサポートをします。

図1:プロフェッショナルサービスの全体像

図1:プロフェッショナルサービスの全体像

(1)CDP活用・導入支援

CDPをすでに利用しているお客さまには、活用状況のアセスメントや、有効活用するためのデータ整備・ユーザートレーニング等のサービスを提供し、お客さま業務への定着化および利用拡大を支援します。
CDPを導入していないお客さまに対しては、ユーザー数、ユースケース数、リテラシ、セキュリティーポリシーなどの状況に応じて、パートナーテクノロジーである「Snowflake」「Treasure Data CDP」「アマゾンウェブサービス(AWS)」をコアテクノロジーとした複数パターンのCDPアーキテクチャーから最適な提案をします。さらに、LTV向上、需要予測、レコメンド最適化などのユースケースに合わせたデータ分析テンプレートを実装しており、スムーズな成果創出を支援します。

図2:CDPの機能構成

図2:CDPの機能構成

(2)CDP・AIを活用してパーソナライズ精度の向上を支援

CDP上の顧客関連データを基に機械学習モデルを構築し、見込みユーザーに対してスコアリングを行います。このデータを広告配信・施策実行時のインプットに活用することで、高LTVユーザーを捕捉する仕組みを構築します。特に広告配信においては、広告媒体側の学習アルゴリズムと掛け合わせることでさらなる精度の向上を見込めます。運用改善フェーズでは、モデルを自動最適化(MLOps)注4することにより、精度改善を自動で行う仕組みを構築し、運用負荷の軽減とパーソナライズ精度の維持を支援します。

(3)生成AI活用によるコンテンツ制作支援

既存の広告・各映像コンテンツに対しての閲覧者のアクションをデータ化し、AIを用いて分析することで閲覧者の印象や行動を予測し、効果の高い広告の特長を把握します。新しくコンテンツを制作する場合には、この予測を生成AIにインプットしてコンテンツ制作することで、入稿前に効果を把握することが可能となり、根拠に基づいた効果的なコンテンツ制作につながります。

図3:代表的なユースケース例:デジタル広告配信の精度向上フロー

図3:代表的なユースケース例:デジタル広告配信の精度向上フロー

今後について

NTTデータはデザインとテクノロジーの融合により、お客さまの「デジタルサクセス」を実現し、顧客体験価値(CX)を共に創造するパートナーを目指します。本サービスを、2025年までに30社に提供することを目指します。
お客さまへの提供価値を高めるため、今後も継続して「デジタルサクセス」の強化に向け、最新テクノロジーの開発および、お客さまの課題を解決するオファリング開発を進めるとともに、テクノロジーパートナーとのアライアンスを進めていきます。

注釈

  • 注1 CDP(Customer Data Platform):さまざまな顧客データを一元管理し、分析、活用するプラットフォーム
  • 注2 CPA(Cost Per Acquisition):主に広告を運用する際の指標として使われる顧客獲得単価
  • 注3 LTV(Life Time Value):顧客が自社にとってもたらす利益の総額を表す指標
  • 注4 MLOps:継続的インテグレーション、モデル開発、デプロイ、品質向上施策等を高速、最適化、自動化する仕組み
  • 「デジタルサクセス」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部
デジタルサクセスCoE室/デジタルサクセスコンサルティングユニット
久下、宮地、柏原、堀口

※サービス詳細、資料請求については、
お問い合わせフォームからお願いいたします。
https://enterprise-aiiot.nttdata.com/contact

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